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パーマで失敗してしまう原因はコレ!

みんな一度は経験するパーマの失敗!
そういう自分のファーストパーマはなんと小学校4年生の遠足の前日。。。。楽しみにしていた日光への遠足でバシッとパーマで決めていくはずが。。。。。写真に写った姿はおばさん。。。。

ファーストパーマだけでなく、何度もこの恐怖の失敗を繰り返して、今やパーマというワードに
アレルギーに似た反応が起きてしまう人も少なくないのでは?

ちょっと長くなりますが、是非読んでみてください。

昔は『パーマ屋さん』と呼ばれるぐらい、実に世界一かもと思われるほどみんながパーマをかけていた時代もありました。その後、ヘアカタログや雑誌などで何度となくパーマスタイル特集を掲載しては、世の中にパーマを流行らせようと頑張ってきた我々日本の美容師ですが、努力の甲斐虚しく、今となっては悪循環となり、美容師側もパーマスタイルをあまり好きじゃないとか言われる人が多くなる時代になってきました。今では、パーマをかけている人は全体の約10~15%もいないんじゃないかとまで言われるようになってきてるんです。

そうです。その原因の根源は『失敗』とお客様が感じること。『かけなきゃよかった。。。。』これにつきます。
では何でこの失敗が起きてしまうのか?を長年日本とアジアの美容師さん向けにパーマセミナーを担当してきた私なりに改めて考えてみました。
そもそも、パーマというワードの根源は『パーマネントウェーブ』『半永久的なウェーブ』という意味で、短縮して表現するなら本来なら『ウェーブ』が残るはずなのに、なぜか『パーマネント』が残ってしまった。

90年代のソバージュ全盛期は文字通り『ウェーブ屋』さんだったんですね。

そしてお客様が『パーマをかけて良かった』と感じていただけるのは、”巻くのがうまい”とか”いい薬剤”とかではなく、結果として出来上がったスタイルが素敵で『イメージしていた通り』で、欠かせないのが『お手入れが楽ちん』という部分ですよね?

となると美容師側で勉強しなければならない項目はものすごく複雑になり、”上手い人”と”下手な人”の差がどんどん広がっていくのです。

デザインのベースとなるカットの技術薬剤の知識巻く技術似合うデザイン論スタイリングの技術。。。。などなど

今の美容師さん事情的には、ヘアカラー全盛時代にこれだけの要素に時間をかけている暇がないという美容師さんが圧倒的に多いのです。

ソバージュ全盛期を思い返すと、今とはちょっと違っていて、『似合っている!』とかいう観点ではなく、『手入れが楽チン』のワンポイントに絞られていました。朝シャンして濡れたままムースをつけて電車に乗って、会社に着く頃にはいい感じに乾いていて、ドライヤーも必要ないみたいな時代でした。たまに今でも懐かしいあの時代のドラマなどが流れると女優さんたちも結構な確率でソバージュなわけですけど、正直ソバージュが凄く似合っている人って今の感覚で見るとなんかほとんどいないですよね(笑)

そして今の時代はパーマへの期待感をほとんど失ってしまったお客様たち。

でも『こんな風にしたい』とか『もっとこうならないかな〜』って潜在的に思っている要素の多くを解決できるのは実はパーマしかないのです。『もう少しボリュームを』『ここが流れにくい』『エアリーな動きが』『ふわっとした』『ゆるふわなイメージに』『小顔な感じで』……..
その頭に浮かぶちょっとした気持ちや思いを形にできること。。。これはカットにも限界があります。

今までパーマで失敗してきた大きな原因は『かけすぎ』だったということなんです。

パーマスタイルとかいう認識が『パーマのかけすぎ』を生み出す原因なのです。
美容の技術の中で唯一髪の形状を変化させられるのはパーマです。

『直毛』『軟毛』『剛毛』などもともと持っている一人一人の髪質。

『くせ毛風』とか『外国人風』みたいになりたかった髪質を手に入れるようなことなんです。

パーマが上手な美容師さんはそんな風にどの部分にどんなカールやウェーブが加わると直毛の方が『くせ毛風』の髪質になるかをちゃんと分かっています。
言い換えると、欧米人のように軽やかでふわっとした髪質は直毛とどこが違うのかをちゃんと分かっているので、ヘアカタログのスタイルを見たときも、『パーマスタイル』っていう目で見ないで、そういった髪の細かい動きや重なりを分析して、『最小限』に手を加えることで効果を出すことを分かっているのです。

むしろ、お客様の方がパーマを巻かれた段階で『なんか嫌な予感がする・・・』ぐらい『かけすぎじゃない?』ってセンサーは働いていますよね(笑)
サロンで美容師さんにヘアスタイルを相談するときに『パーマをかけたい』って相談しないで『こんな風にしたいんだけどできる?』って投げかけて見てください。
それがパーマによって実現できることは多くあります。
それこそ今の時代は薬剤も『化粧品分類』の優れたものもたくさん出ているので、髪に大きな負担をかけないで『なりたい』を実現できる方法を提案してくれる美容師さんにファゴで、出会えることと思います!

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